クリックすると拡大されます。

通常の重縮合とは違い、“click”重合を行うことで、ピラゾール・シッフ塩基・スルフィド・イソオキサゾリン・イソオキサゾール・トリアゾール等のユニークな構造を主鎖骨格に導入していく。 これにより、分子設計の幅が拡大するだけでなく、導入するビルディングブロックに応じて特定の性質をポリマーに持たせることができる。 例えば、イソオキサゾリン・イソオキサゾールを導入すれば耐熱性また化学修飾可能なポリエステルが、金属との親和性を高くしたければスルフィド結合を・・・、などのように用途に応じて必要とされる性質を重合ツールを持ち替えることでデザインしていく。 求められる材料特性を自在に組み込むことが可能となる次世代のファインチューニング型デザイナーポリエステル合成を構築する。 この研究が原動力となり、“ポリエステルは重縮合でつくる”というこれまでの概念を打ち破り、学術的にも産業的にも新たな発展につながる研究を行っていく。